Phil Jones Bassは数あるベースアンプブランドの中でも特にピュアで脚色のないサウンドを特徴としています。
彼らの高品質な製品は多くのプロに信頼されており、ボビー・ヴェガ、ピノ・パラディーノ、ネイザン・イースト、トニー・レヴィンといった一流ミュージシャンがステージで愛用しています。
こちらは超本格的なコンプレッサーです。
特徴的なのは、信号を低音域と高音域に分けた上で、それぞれのレシオ、スレッショルド、アタック、リリースを調整、ミックスできることです。
低音域のみを逃がしたり、原音をミックスしたり、といった手法は定番になりつつありますが、この手法はエフェクターにおいては初に近いのでは?
(EBS MulticompがMulti Bandの設定ができましたが、たぶん誰も使っていないですよね……。)
それぞれの帯域は別々のコンプレッサーとして動作しており、単独でオンオフが可能です。
「スラップの時の高音域だけにかけたい」「低音域はまとまったサウンドにして、高音域は自由に歌いたい」といった今までには不可能だった運用が可能。
Send/Return端子がありますが、これもそれぞれの帯域にあります。
高音域だけ歪ませる、低音域だけEQする、みたいなことも可能なわけです。
つまり、高機能なミキサーとしても機能します。すごすぎ。
それぞれの帯域でコンプレッションを設定したら、3つのノブでその具合を決めます。
PARALLELは原音とのミックス、LO/HI MIXはそれぞれの帯域のバランス、X/O FREQUENCYは帯域をどの周波数で分けるかの設定です。すごすぎ。
動作のスタイルとしては、VCAです。
スピーディなサウンドが特徴的で、dbx 160なんかはVAタイプですね。
温かみやキャラクターを付加するタイプではありません。
むしろ、そこはPJBには求めていないんです。多分そこを求める人はEBS MulticompやOrigin Cali 76なんかがフィットすると思います。
個人的に、PJBの製品は音作りを定量的な数字・根拠をもってできるところが素晴らしいところだと思います。
なんとなくセンスで仕上げられた製品はもちろん良いのですが、PJB製品を使った音作りは再現性があります。
根拠を持った音作りができるから、どの場面においても通用するんです。
HAO BASSLINERや、X4のような製品も本当に素晴らしいのですが、今回出たこの新製品は非の打ちどころがありません。
ロジカルな物事が好きなベーシストにピッタリな一台。
かなりおすすめです。
●SPECS
Model : X2C
入力インピーダンス : 220KΩ
最大入力レベル : 2V
最大出力レベル : 2V
ゲイン幅 : -16dB to +16dB
ノイズ : -85dBu(Level at Max)
周波数レスポンス : 10 - 25KHz
コンプレッサーの種類 : VCA圧縮
スレッショルド : 1:1 - 10:1
アタック-リリース : HIGHアタック(400mS-20mS), リリース(30mS-700mS), LOアタック(1000mS-40mS), リリース(200mS-2500mS)
クロスオーバータイプ : 2次元RCデバイダー 100Hz-500Hz
電源 : DC9Vアダプタ センターマイナス 1000mA以上を推奨
消費電力 : 最大680mA
サイズ : 120(W) x 40(H) x 144(D)mm (突起物含まず)
重量 : 550g
文章:嵯峨駿介
検品担当 : 岩井
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